4月1日



初めて会ってから、もう何度・何年この月日を迎えただろうか
今年もその日の夜が来る

「会う」だけの目的なら、オレの了解を得る前にアイツは勝手に部屋を
訪れ話をしたいだけ話をして帰って行く
そんな事は月に何度かある
KIDだろうが快斗だろうが家宅侵入罪は無効となり
気付けばアイツを待つ自分に半分呆れ半分嬉しさで笑みを浮かべている
「会う」だけならいつも通り、だけど今日だけは特別な日なのだから
いつもと同じじゃ喜びは半減する

4月1日の0時の鐘が鳴る…

計ったかの様に何処からともなく、ふわりとマントをなびかせ
目の前に静かに舞い降りた
平伏した状態のまま少し驚いているオレの手をとり甲に口付け
笑みを浮かべた顔を上げいつもりキザな台詞
「今晩は、麗しの姫君。今日と言う日を覚えておいででしょうか?」
KIDが”今日”を告げてくれた事に思わず笑みをこぼしそうになって
慌てて普段どおりの顔をつくり
「人を驚かせる入り方するなって言ってるだろ!!普通に玄関から入って来いよ!!」
この台詞、一体何度目だろう・・・
「しかし怪盗たる者玄関から入るなんて、プライドが許せません!!」
KIDの台詞も何度目か・・・

毎日と同じ時間、交わす言葉、仕草
「特別な日にまで同じ事してるなんて、勿体ないな〜」
そう愚痴を言いながらKIDから黒羽快斗へ戻る
「それは、お前がいつもと同じ現れ方するのが悪いだろ?」
悪いのは快斗!とデコピン一発
「でも、ちゃんと覚えててくれて嬉しいよ」
痛む額をなでつつ見た新一の顔には笑顔が・・・
改めて顔を見合わせ、くすくすと二人して笑みがこぼれる
ゆっくり近づき温もりを、鼓動を確かめる様に抱きしめ
軽く口付けを交わす
特別な日だからと言って、いつもと違う事をする
必要はないのだと改めて思う
好きな人が傍に居てくれる、笑いかけてくれる
今が幸せすぎてこれ以上望む事は何もないのだから・・・


快斗・新一でラブラブと言うよりもホコホコ・モコモコとほのぼのにしてみました
でも、すみません〜(平伏/謝)
文章メッチャ駄目駄目人間が、これまた意味不明文書いてもうて〜(汗)
書けば書くほど、どんどん内容変換されて、出来上がったらこんな事に…
もっとも精進させて頂きやす!!